生細胞の中で水はどのように分布しているのか:核の方が細胞質よりも水の密度が高い(疎である)ことを実験的に示しました.
細胞の中は分子クラウディングと呼ばれる生体分子で非常に混み合った状態であり,この分子クラウディング状態は,細胞内の生体分子の構造と機能に大きく影響を与えることが知られています.細胞内分子の構造と機能に対する分子クラウディングの影響については、In cell...
Rasタンパク質のクラスター生成機構:相互作用を行うガレクチンのクラスター化によって生成することを提案
Rasタンパク質内にあるファルネシル基のモデル化合物を用いて、レクチンであるガレクチン-1 (hGal-1)とRasタンパク質との相互作用について検討しました。PAGE、自家蛍光寿命測定などから、hGal-1はファルネシル基と結合することにより、速やかに自己会合(クラスター...
ナノ秒パルス電場(nsPEF)を用いた細胞制御:NADHの自家蛍光寿命から細胞内環境変化の計測に成功
ナノ秒パルス電場(nsPEF)を細胞に印加することによって、細胞膜を傷つけることなく、細胞内の状態を変化させることができ、メカノバイオロジーの一つとして疾病の治癒などへの応用が提案されています。私達は、補酵素NADHの自家蛍光寿命イメージング(AFLIM)から細胞内の様々な...
変性したSOD1の酸化促進性獲得:酸化触媒となる金属配位構造を示しました
筋萎縮性側索硬化症(ALS)の発症要因となるタンパク質の一つとして、抗酸化タンパク質であるSOD1の変異体が指摘されています。私達のグループでは、ALS関連SOD1変異体は、CuとZnが欠損したapo体になることで、変性体に構造変化をすること、得られた変性体がCuと再結合す...