March 27, 2018

細胞の中は分子クラウディングと呼ばれる生体分子で非常に混み合った状態であり,この分子クラウディング状態は,細胞内の生体分子の構造と機能に大きく影響を与えることが知られています.細胞内分子の構造と機能に対する分子クラウディングの影響については、In cell NMR法などにより、多くの知見が蓄積され始めています.しかし分子クラウディング自身については,実はほとんど理解されていません.実は分子クラウディングを反映する物理量がないために,細胞内環境を「分子クラウディング」という言葉のみで表し,十分な議論が行われていませんでした.そこで我々...

May 30, 2017

Rasタンパク質内にあるファルネシル基のモデル化合物を用いて、レクチンであるガレクチン-1 (hGal-1)とRasタンパク質との相互作用について検討しました。PAGE、自家蛍光寿命測定などから、hGal-1はファルネシル基と結合することにより、速やかに自己会合(クラスター化)を生じることを示しました。RasはhGal-1との相互作用によってRasクラスターを形成し、細胞増殖などの細胞内の情報伝達を行うことが知られています。本研究から、Rasがファルネシル基を用いてhGal-1と相互作用を行い、相互作用に伴うhGal-1のクラスター...

May 20, 2017

ナノ秒パルス電場(nsPEF)を細胞に印加することによって、細胞膜を傷つけることなく、細胞内の状態を変化させることができ、メカノバイオロジーの一つとして疾病の治癒などへの応用が提案されています。私達は、補酵素NADHの自家蛍光寿命イメージング(AFLIM)から細胞内の様々な環境変化について検討しており、本研究においても、nsPEFの印加による細胞内環境変化について、NADHのAFLIMから検討しました。AFLIMの長所は、ラベルフリーかつ高感度に細胞内環境変化を検出できることにあります(参考文献1)。nsPEFの印加によってアポトー...

May 13, 2017

筋萎縮性側索硬化症(ALS)の発症要因となるタンパク質の一つとして、抗酸化タンパク質であるSOD1の変異体が指摘されています。私達のグループでは、ALS関連SOD1変異体は、CuとZnが欠損したapo体になることで、変性体に構造変化をすること、得られた変性体がCuと再結合することで、強い酸化作用が生じることに着目し、SOD1の変性に伴う酸化促進性獲得とALSの発症との関係について検討しています。本研究では、ALS関連変異SOD1の変性体の酸化触媒となる金属配位構造を検討し、抗酸化タンパク質であるSOD1が変性によって酸化活性を得る機...

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